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更新日:2017年11月16日

せんだん通信 - 中国四国厚生局だより平成25年7月号(平成25年7月3日発行)

【目次】

 

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巻頭言:目的を明確に

総務管理官 嶋﨑祐司

 早いもので新年度に入り、あっという間に3ヶ月が過ぎました。
 私達の職場での「この3ヶ月」は、厚生局の役割・使命等を再認識するとともに、組織力の強化を図るための重要な時期です。それは、各課・各事務所がこの時期に「組織目標」、「事業計画」、「PDCAサイクル上の上半期P(計画)」を策定し、職員一人ひとりがその目標達成に向け業務をスタートさせることになるからです。当然、これからの目標や計画を立てるためには、前年度の取組状況や業務実績を取りまとめるとともに、目標に対する評価(PDCA)を行い、その達成度の確認、効果・課題の把握、見直し改善策を整理しなければなりません。

 そこで、当厚生局においては、年間の事業計画を上期・下期に分けて半期ごとに評価のための局長ヒアリングを各課・各事務所単位に実施しています。また、ヒアリングには総務部門、健康福祉部門、医療指導部門の責任者も同席し、ときに聞き側に立つこともあれば、所管課の立場で補足説明なども行います。これが部門外の業務の実態を把握するよい機会にもなっています。

 地方厚生局における組織目標等については、平成22年度から策定することになりましたが、当初は、初めての取組みであったため、作るのが目的となっていたのではと思います。局長ヒアリングの導入など現在の手法は平成23年度に業務改善推進部会において問題点等を洗い出し、実施方法から各様式に至るまで全面的に見直しを行いました。今ではこれら一連の行程等は、局全体に浸透し、人事評価上にも大いに資するものとなっていると感じています。

 しかし、その一方で作業的には、各課も取りまとめを行う企画調整課もそれなりに大変というのが事実です。そのため、「なぜ組織目標や事業計画を策定するのか」、「どうして評価が必要なのか」といった目的を明確にしておく必要があります。単なる作業として習慣化してしまっては本来の目的が見えなくなってしまい、そうなると「大変」だけが残ってしまいます。このことは日頃の仕事にも言えることではないでしょうか。職員個々の仕事の目的だけでなく、組織としての目標は何か、その目標達成のために自分の所属する部署にはどのような目標が課せられているか、自分の担当する仕事はそれにどのように関わってくるのかを意識して仕事を進めることが大切です。
 今後もPDCA評価を通じて、地域の皆さまにとってより身近で信頼される組織となるよう努めていきたいと思っています。

 参考までに、中国四国厚生局の「PDCAチェックシート」の様式(PDF:36KB)をご案内します。

特集:地域の中での居場所づくり NPO法人もちもちの木の取り組みのご紹介~第1回~

健康福祉課 山田聖美

 皆さんはいくつの「つながり」を持っていますか?
 家族、親戚、会社、友達…それ以外に地域の中で人と「つながる」機会はありますか?
 東日本大震災以降、人と人との絆(「つながり」)の大切さが見直されています。
 今回取材させていただいた広島市のNPO法人「もちもちの木」は、介護保険事業も活用して、様々な世代の人々が地域の中で「つながる」ための居場所作りに取り組んでいます。この特集では、「もちもちの木」の取り組みの紹介を通じて、地域の中での「つながり」について考えます。

【「もちもちの木」について】
 「もちもちの木」は、介護保険事業である認知症グループホームやデイサービス事業を実施しながら、その枠にとどまらず、子育て世代の支援や地域食堂など、様々な地域交流活動を行っています。NPO(特定非営利活動法人)という形態も、事業を柔軟に展開するために選択されたということです。介護保険事業のためだけの団体ではなく、地域づくりとそのための「つながる場所」を創りたいと考えておられる理事長の竹中庸子さんの理念は、下記の事業の中で展開されています。

※「もちもちの木」の主な取り組み
・「土橋のおうち」(グループホーム、デイサービス、日中一時支援、地域交流)
(広島市中区土橋5-35)
・「古田のおうち」(グループホーム、デイサービス、地域交流)
(広島市西区古江新町8-32)
・ヘルパーステーション「もちもちの木」(訪問介護、居宅介護、移動支援)
(広島市中区土橋5-35)
・「ふらっとホーム河原町のおうち」(地域交流)
(広島市西区河原町5-12)

【古田のおうちの取り組みについて】

古田のおうちの玄関の写真 「古田のおうち」の正面玄関


 今回は展開されている事業の中の「古田のおうち」を見学させていただきました。
 「古田のおうち」は、住宅地にあった倉庫兼ショールームをリノベーションしたグループホーム、デイサービス、そして地域のコミュニティスペースを兼ねた活動拠点です。理事長自らが、グループホームに住まわれて地域に溶け込んでいかれた「土橋のおうち」での取り組みが評価されたことや、古田地区の人たちからの強い要望もあって、平成22年4月に開所されました。
 理事長の竹中庸子さんの言葉をお借りすると「ケアをする人、される人の区別なく、気軽に混ざれる雰囲気」が「もちもちの木」の活動の持ち味なのですが、それは、今回見学させていただいた地域食堂にもよく現れていました。
 開所当初、福祉施設に地域の人たちが気軽に入ってくるということは、なかなか難しいことだったそうです。
 そこで自主事業として始めたのが、地域食堂でした。これは、家に引きこもってしまっている一人暮らしの高齢者のために地域に作ってほしい居場所として、「ご飯を食べられるところ」という地域の民生委員の方からの意見を受けて始めた事業で、現在「古田のおうち」の中のコミュニティスペースで週2回開かれています。
 当初は訪れる人も少なかったそうですが、社会福祉協議会の地域ランチ会として利用してもらうなどの地域の皆さんの協力、また、「誰でもワンコインで手作りランチ(500円)を楽しめる魅力」も加わり、毎回たくさんの人でにぎわう「地域の居場所」となってきました。
 見学させていただいた日も、ちょうど古田学区社会福祉協議会が月に一度の地域ランチ会ふれあいサロン「いろり」を開催している日でしたので、たくさんの人が「古田のおうち」に集まっておられ、とても賑やかでした。
 その場には、デイサービスの方、地域の方、社会福祉協議会、民生委員・児童委員の方や、「古田のおうち」のスタッフといろいろな方がおられたはずなのですが、どなたがゲストでどなたがホストなのか見分けがつかないほど、皆さん和気あいあいと楽しんでおられました。それは、専任の調理員を1名だけ配置し、利用者もデザートやサラダ等の簡単な調理や配膳を手伝える環境を用意して、利用者が「される人」として座っているだけでなく、「する人」にもなって食事場面を楽しむ工夫がされていたからでしょう。それはあたかも、自宅において家族みんなで食事をするときのような光景でした。

食事 (当日のメニュー)豚天、マカロニサラダ、五目煮、キャベツとベーコンのオムレツ、
瓜とちりめんのなます、メロン、ご飯、味噌汁

とても美味しく頂きました。


 「古田のおうち」のコミュニティ作り の取り組みは、地域食堂だけにとどまりません。次号では、「もちもちの木」における子育て世代への取り組みと、今後の展開について紹介いたします。

竹中庸子理事長の写真

取材に応じていただいた竹中理事長(向かって右)

 

各課からのメッセージ:地域の皆さまと厚生局をつなぐ役割を目指して

企画調整課 山本喜一

 はじめまして。今年の4月から企画調整課に勤務することになりました山本と申します。
 今回は「各課からのメッセージ」ということで、初めて私に「せんだん通信」の記事を書く機会が回ってきました。私が配属になりました企画調整課は、普段、皆さまと直接電話等で会話することも少なく、あまり聞き慣れない課名で、関係の薄い課だと思われているかもしれません。
 でも、実は地域の皆さまにとって身近な課であり、今回はそれを知っていただく良い機会ですので、当課の業務について簡単にお話しし、少しでも距離感を縮めていただけたら幸いです。

 私が勤務する企画調整課は一言で申しますと「厚生局の所掌事務に関する総合的な企画及び立案、政策の実施に関する総合調整などの業務」を行っております。
 しかし、これでは何をやっているのか「さっぱり分からない」と言われそうですので、少し具体的に申しますと、
①厚生局の各課が果たすべき事業目標を定め、それを達成するためにどのようなスケジュールや手順で事業を進めていくか等を定めた「組織目標・事業計画、PDCA評価の策定」に関する業務
②厚生局職員の人材育成のための「職員研修の企画」
③行政事故をなくすことを目的とした「リスクマネジメント管理」
などの厚生局内部に関するもののほかにも、
④ホームページの運営、パンフレットの作成、せんだん通信の発行などの広報、地域の皆さまから寄せられる厚生行政に関するご質問、ご意見・ご要望への対応などの直接皆さまと関係する業務があります。
 このように、企画調整課は①から③を通じて、厚生局内の業務が円滑に行われ、地域の皆さまの厚生行政の窓口としての役目を果たせるよう各課をつなぐ役割、また、④の業務のように地域の皆さまにとってより身近な存在となるよう厚生局と地域の皆さまを直接つなぐ役割を担っています。
 私はこれまで医療・年金業務を中心とした業務に携わってきましたが、この3ヶ月間、企画調整課の業務に実際に携わって再認識したことがあります。それは、厚生局内には私が経験してきた業務以外にも健康・福祉・介護・食品などたくさんの業務があり、その制度運営に各課と地方自治体等がどう関わっているのかをしっかり認識しておくことが、企画調整課の業務を行う上でとても重要であるということです。
 また、地域に密着した厚生行政の窓口として、地域の状況を的確に把握しておくことも必要なことですが、中国四国厚生局では、今年5月「中国5県の厚生行政に関わる主な指標」を独自に作成しました。
 この指標は、各種統計などを基に、中国5県の医療・健康・福祉・介護などの現状を分かりやすくグラフ化したものです。
 指標については、中国四国厚生局ホームページに掲載しておりますので、ぜひ一度ご覧ください
 また、同ページ内には、中国四国厚生局パンフレットや事業年報を掲載しておりますが、パンフレットについては、6月に平成25年度版を掲載いたしました。

 中国5県の県民所得に占める年金総額の割合の表(平成21年度)

「中国5県の厚生行政に関わる主な指標」の一部

 まだまだ課の業務を完全に把握したとまではいきませんが、地域の皆さまに厚生局への関心をもっていただくとともに、より良い厚生行政の運営を行うことができるよう、企画調整課の業務を通じて「つなぐ役割」を果たしていきたいと考えていますのでよろしくお願いします。

あとがき

himawari 今年の梅雨は例年に比べて、暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
 先日、家族で広島市植物公園へ行き、茶室の近くはあたり一面、花菖蒲が咲いており心が和みましたが、別の場所ではすでにひまわりが咲いており、もう夏を感じました。(H.O)

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