関東信越厚生局 > 業務内容 > 医事課 > 特定行為に係る看護師の研修制度 > 平成30年度第2回看護師の特定行為研修に係る説明会の開催要旨

ここから本文です。

更新日:2019年3月25日

平成30年度2回看護師の特定行為研修に係る説明会の開催要旨

 先に開催された標記説明会の要旨を下記のとおり公開いたします。

主催

 関東信越厚生局

日時、場所

 平成31年3月12日(火曜日) 13時30分~16時30分
いたま新都心合同庁舎1号館2階堂 (埼玉県さいたま市中央区新都心1番地1)

参加者数

 250名 

内容

 1. 開会
 2. 看護師の特定行為研修の概要
    (説明者: 厚生労働省医政局看護課看護サービス推進室)
 3. 看護師特定行為研修の実際 1  -指定研修機関の立場から伝えたいこと-
         (講師: 筑波大学附属病院総合臨床教育センター  看護師長 石塚 孝子)
 4. 看護師特定行為研修の実際 2 -病院における特定行為研修修了者の活動-
        (講師: 社会福祉法人 済生会支部神奈川県済生会横浜市東部病院 診療特定看護師 金井 誠)
   5.看護師特定行為研修の実際 3 -病院看護管理者としての支援及び修了者の活用-
    (講師: 米沢市立病院 副院長兼看護部長 若月 裕子)
 6.質疑応答
 7. 閉会

要旨

 まず、「特定行為に係る看護師の研修制度」と題し、厚生労働省医政局看護課看護サービス推進室の栗田氏より、医療提供体制の改革におけるチーム医療の推進に関連し、本制度が創設されたことが説明され、具体的な制度概要、研修機関の指定状況や修了看護師数等の現状、推進のための基金や事業の紹介(地域医療介護総合確保基金、看護師の特定行為に係る研修機関導入促進支援事業、看護師の特定行為に係る指定研修機関運営事業、一般教育訓練給付金)があった。
 2番目の講演として、筑波大学附属病院総合臨床教育センターの石塚氏から、具体的な研修の内容及び研修の実施状況の紹介があった。同院での受講者は、病院からかつ県内からの派遣が多く、ベテランの方が多いこと、区分としては人工呼吸器関連の受講者が多いことが紹介された。研修について、共通科目については、e-learningは孤独で時間数が多く大変であり、業務中に30分でも1時間でも視聴できる環境を整えるなど管理者が配慮することが望ましいと指摘され、また、学内演習は研修の肝でもあり時間をかけ少人数制で実施し、医師の思考体系を理解するような研修となっていることが紹介された。さらに、区分別科目についても演習は少人数で丁寧に指導していること、半年に一度フォローアップ研修を実施していることが紹介された。また、研修受講者には修了後活躍できるための院内でのシステムづくり等考えながら研修を受けて欲しい、管理者には、受講者の受講動機として自分のキャリアのためだけでなく、施設や患者さんのためという視点があることが必要で、施設が必要とする区分かどうかを検討いただきたいと意見を述べられた。
 3番目の講演として、「病院における特定行為研修修了者の活動」と題し、済生会横浜市東部病院看護師特定行為研修室の金井氏から、ご自身の経験による日本NP教育大学院協議会の診療特定看護師の研修と特定行為研修の違いや、そこから考えられる実際の業務内容の違いについてのご自身の解釈が紹介された。また、これらの研修において、臨床推論能力を身につけることの重要性や有用性を指摘された。さらに、院内において、特定行為の研修を受けた看護師が活躍するための環境整備が必要であり、ご自身はそのため医師や看護師に対し、頻回にプレゼンを実施し、また経験を蓄積して理解を広めたという体験談を示された。
 4番目の講演として、米沢市立病院の若月氏から、看護管理者の立場からの研修受講の支援や修了者の活用についての説明があった。かねてよりチーム医療の推進ができる看護職の育成を目指しており、特定行為研修制度の創設前から本制度開始時には受講者を送り出すことを決めており、院内周知やプレゼンを実施し、予算化などの準備を進めていたことが紹介された。また、受講者の派遣にあたり、受講者は、修了後に医師に受け入れられ活躍できるような場や看護師にも受け入れられる方を考慮して選択したこと、研修の実施にあたっては、同院が研修の協力病院となり、区分別実習は同院で実施したこと、e-learning用の部屋を確保したり、勤務中に研修対象の症例が出れば研修に切り替えられるようにするなど、研修の実情に沿った支援体制を構築したことが紹介された。修了者は、手順書による特定行為の実施により、医師が他の処置中に中断して診療する場面を減らすのみでなく、臨床推論能力の向上や、医師による処置後や患者への説明後のフォローが向上するなどにより、日常業務で能力を発揮していることが紹介された。また、手順書は院内に周知していること、受講者派遣当初は院内で理解が進むよう、グループワークなどを実施して取り組んだことも紹介された。


   
  当日の様子
    

 資料:特定行為に係る看護師の研修制度

 

Adobe Acrobat Reader のダウンロードページへ

PDF 形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Acrobat Reader が必要です。Adobe Acrobat Reader をお持ちでない方は、リンク先から無料ダウンロードしてください。

お問い合わせ

健康福祉部 医事課 

埼玉県さいたま市中央区新都心1番地1 さいたま新都心合同庁舎1号館7F

電話番号:048-740-0754

ファックス:048-601-1333