関東信越厚生局 > 業務内容 > 地域包括ケア推進課 > 地域包括ケア好事例・情報一覧 > 株式会社シルバーウッド銀木犀〈薬園台〉(千葉県船橋市)
ここから本文です。
更新日:2016年12月21日
平成28年9月28日(水曜日)銀木犀〈薬園台〉(千葉県船橋市)
千葉県船橋市にあるサービス付き高齢者向け住宅、銀木犀〈薬園台〉を訪問し、代表者である下河原忠道(しもがわらただみち)氏からお話を伺い、施設を案内していただいた。
(ポイント)
1.誰でも気軽に立ち寄りたくなる高齢者住宅を目指す
スチールパネル工法(鋼材板厚1.0mmから2.2mmの形鋼材を、角型やC型に成形し、外壁、床、屋根などの主要構造材としてパネル化する工法)で建築費を抑え、内装には木材を多用し、木の香りにあふれる居心地のよい落ち着いた空間となっている。
併設された駄菓子屋では入居者が店長を務め、近所の小学生が放課後に訪れ、世代を超えた交流が生まれている。
地域のために年5~6回お祭りも開催し、地元の人たちが何百人も訪れているとのこと。
その様な中から生まれた地域との信頼関係が、認知症の入居者を住宅の中に閉じ込めなくてもいい環境をつくっている。
2.役割や生きがいを見つけることで、生きる力に繋げる
これまでの老人ホームは介護する側が入居者を管理する場所だったが、銀木犀では施錠はしないで、認知症の高齢者でも自由に出入りができる。入居者の出来ることを取り上げないで、配膳等も出来ることは自分でやっている。手厚すぎるケアは、人から役割や生きがいを奪い、その結果、無気力になる場合があると言う。
施設の中には陶芸の工房があり、単なるレクリエーションではなく、作った作品を商品化してお祭り等で販売している。お祭りでは入居者が屋台の店番をやったり、手作りの作品を売ったり、主催者側として活躍している。そうした生きる上で役割を持つこと、誰かに頼られることは、何よりの生きる力になり、要介護度が下がる入居者もいると言う。
3.看取りに力を入れ、最期まで楽しく暮らせる高齢者住宅を目指す
入居時に終末期の相談を行い、看取りに力を入れている。
志を同じくする在宅療養支援診療所の医師や訪問看護ステーションの看護師と連携し、入居者が最期まで人生を楽しみ“安心して生ききる”ようにスタッフが生活を支えている。
安心した看取りの場をつくるために、スタッフ全員が一定の水準で対応できるような医療的ケア研修も積極的に行っているとのこと。
お問い合わせ
地域包括ケア推進課
埼玉県さいたま市中央区新都心1番地1さいたま新都心合同庁舎1号館7階
電話番号:048-740-0793
ファックス:048-601-0512