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更新日:2017年11月16日
せんだん通信 -中国四国厚生局だより- |
平成28年冬(1月)号 (平成28年1月8日発行)
中国四国厚生局 Chugoku-Shikoku RegionalBureauofHealthandWelfare
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【目次】 <巻頭言>
<特集>
<各課からのメッセージ>
<データで見る中国地方の特色、現状>
<お知らせコーナー> |
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巻頭言:心の身だしなみ健康福祉部長小室清吾
昨年、広島に来て最初に目に留まったのは、新幹線の車窓からの「マツダスタジアム」と路面電車の「広電」でした。路面電車は私の出身地である函館を思い出し非常に親しみを感じました。「広電」は、被爆からわずか3日後には市内の「己斐~天満町」で一番電車が走るなど、当時の市民を大いに勇気づけた「ヒロシマ復興のシンボル」であり、「カープ」同様、昔から市民に熱く愛され続けているように思われます。
私は広島に赴任する前は、厚生労働省で長く福祉関係の仕事をしてきましたが、10年ほど前に内閣府に出向したことがあります。 当時は、ハード面のバリアフリーは進みつつありましたが、ソフト面、心のバリアフリーは、障害のある方と接する機会も少なく、障害について知らないが故にどう対応したらいいか解らないという状況も見受けられました。そこで、障害のある方、各障害団体、デザイナーの方々とも細部にわたり打ち合わせを重ねた上で、障害者理解の促進を図るため、障害のある方が窓口を利用される際に配慮すべき事項を示した「公共サービス窓口配慮マニュアル-障害のある方に対する心の身だしなみ-」を作成しました。 このマニュアルは堅苦しいものではありませんので、窓口職員に限らず広く皆さまの目にも触れていただければと思いますので、ここで紹介させていただきます。
シャンプーとリンスを区別する上でシャンプーの容器には「ギザギザが付いているんだ」、「へぇ~そうなんだ」といったことからでいいんです。大それたことではなく、先ずはちょっとしたことを知るだけで、知ることによってちょっとした配慮が生まれれば良いと思います。
今年は、オリンピックイヤーです。4年後の東京オリンピック・パラリンピックに向けこれを機会に「お・も・て・な・し」する上でも、今の自分の「心の身だしなみ」を見つめ直してみてはいかがでしょうか。 中国四国厚生局といたしましても、今一度、足元の業務を見つめ直し、皆さまが「明るく楽しく元気よく」暮らしていける地域づくり、町づくりのため地域包括ケアの推進など更なる一歩を踏み出してまいりますので、今年もよろしくお願いいたします。
公共サービス窓口配慮マニュアル-障害のある方に対する心の身だしなみ-(内閣府ホームページ) 身につけよう心の身だしなみ(内閣府ホームページ)
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特集:感染症について健康福祉課吉川晃1.感染症とは感染症とは、寄生体(微生物や菌・ウィルス)が体内に侵入し、感染して増殖し発症する疾患の総称です。私たちがよく耳にする感染症としては、予防接種を受ける方も多いインフルエンザが身近ですが、近年は海外で多数の死亡者が発生しているMERS(中東呼吸器症候群)やエボラ出血熱、デング熱なども報道等により関心が高まっています。デング熱は、一昨年、国内でも発症例が確認されました。(感染症名、その症状などは以下のリンク先参照) 感染症の種類(厚生労働省検疫所FORTHホームページ) 2.感染症にかかる管理規制、対策これらの感染症の予防、感染症の患者に対する医療上の措置については、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」(以後、感染症予防法と略。)で定められています。法律では、感染症を1類から5類の感染症、新型インフルエンザ等感染症、指定感染症、新感染症に分類し、感染症の疾病ごとにその原因となる病原体等(感染症の病原体及び毒素)を定めています。(参照1) 参照1>病原体等の名称と疾患名称の対照表PDF(厚生労働省ホームページ) 参照2>感染症法に基づく特定病原体等の管理規制について(厚生労働省ホームページ) なお、特定病原体等を取り扱う区域には国際バイオハザード標識(図1)を表示することになっています。
中国四国厚生局では、中国四国管内の病原体等(三種)所持者からの所持(輸入)の届出受理などの監督や所持施設への立入検査により、試験研究や医薬品開発等に用いられる病原体等の管理・保管状況を把握、確認し、適切な対応を指導しています。 3.感染症の予防中国四国厚生局のホームページでは、インフルエンザの流行や冒頭に書きましたMERS(中東呼吸器症候群)やエボラ出血熱、デング熱などの感染症情報等を随時お知らせしています(参照3)。また厚生労働省のホームページでは「感染症・予防接種相談窓口」の情報掲載、インフルエンザの予防啓発など、最新情報を掲載しています(参照4)のでご参照ください。 参照3>感染症情報関係(中国四国厚生局ホームページ) 参照4>感染症・予防接種相談窓口(厚生労働省ホームページ) 中国四国厚生局では、情報発信の他、管内の関係機関とのネットワークづくりを進め、昨年では広島県主催による中東呼吸器症候群(MERS)対策連絡会議への出席、感染症発症の疑いがある患者が入国した際の対応に備えた新型インフルエンザを想定した措置訓練などに参画しています。 ○開催日平成27年11月24日(火曜日) 訓練には検疫所、航空会社、医療機関、警察その他多くの関係機関が参加し、実際の場面を想定した雰囲気の中で行われ、訓練後の質疑応答では関係機関がお互いの連携を確認しました。
機内をイメージした座席配置の中、有症者を特定し、その同行者や近くの座席の乗客、ほかに発熱等の症状があった(ある)乗客を機内に残し、医師の診察により検査と入院を要する者を確認します。
有症者を新型インフルエンザの疑い患者として隔離を決定して、感染症指定医療機関へ搬送します。 4.おねがい感染症は、私たちの生活の身近なところにも感染の危険が潜んでいるといわれています。また、感染症を完全になくすことはできないことですが、感染症予防を適切に行うことで感染を防ぐことはできます。 |
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特集:医療安全ワークショップ・セミナーの開催について医事課横山弘美1.医療安全に対する取り組み
2.医療安全ワークショップとセミナーについて中国四国厚生局では、平成19年に厚生労働省が策定した「医療安全管理者の業務指針および養成のための研修プログラム作成指針」に基づき、医療安全ワークシップ(5日間コース)と医療安全セミナー(1日コース)を開催しています。
平成27年12月14日、15日に開催したワークショップ第1クールでは、医療安全の動向やヒューマンエラー、法的責任などを学んでいただきました。
ワークショップ第2クールでは、医療事故発生直後の対応やご家族への説明方法について、ロールプレイを取り入れ、より実践業務に必要な内容を学んでいただく予定としております。 3.医療事故調査制度開始について平成27年10月1日より、医療事故調査制度が施行されました。医療安全調査制度の目的は、医療安全の確保です。対象の医療機関は、病院、診療所、助産所となります。
医療の質の向上と安全の確保は医療機関の取り組むべき課題であり、国民の願いです。 |
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各課からのメッセージ:「一人ひとりの意識改革」について総務課貴船和浩せんだん通信をご覧の皆さま、明けましておめでとうございます。 さて、総務課からのメッセージとして、今回は「ワークライフバランス」と「経費削減」の二つの取り組みについて紹介をさせていただきます。 まず一つ目の「ワークライフバランス」とは、「仕事と生活の調和」のことです。育児や介護といった事情だけでなく、家族と過ごす時間、または地域活動や趣味の時間など、心身ともに健康で働き続けるためには、それぞれ必要な時間があります。しかし、実際の職場は、「豊かな生活を送るのに十分な環境」とは言えない状況です。
次に、二つ目の「経費削減」の取り組みを紹介させていただきます。公務員の仕事は、公共的・非営利的なものですが、その一方で、「コスト意識の欠如」を指摘されることがあります。
最後になりますが、総務課の仕事は「縁の下の力持ち」とよく言われます。自律的な判断と行動ができる人材が育つ環境を整えるとともに、各職員が誇りをもって働くことで業務が円滑に進むよう、組織の歯車としての役割をしっかり果たしていきたいと思います。また、地域の皆さまの要請や期待に適確に対応できるよう、努めてまいります。 |
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各課からのメッセージ:審査請求についてのお知らせです。社会保険審査官山田博実社会保険審査官は、健康保険法、厚生年金保険法及び国民年金法等に基づき、保険者(全国健康保険協会支部長、健康保険組合理事長、厚生労働大臣及び日本年金機構理事長等)から受けた処分(決定)に対する審査請求(不服申立)の審査を担当しています。 【お知らせ1】審査請求される際に提出していただく審査請求書の、「審査請求の趣旨および理由」欄は、審査請求をされる方が「どんな処分を受けたので不服申立てをするのか、その理由及び社会保険審査官にどのような決定をしてもらいたいか」を、なるべく詳しく記入していただく欄です。この欄の記入方法について、多数のお問合せを頂いておりますので、代表的な記入例を参考としてお示しします。
事例1:障害基礎年金を請求したが、1級又は2級の障害の程度に該当しないとして不支給決定となった場合 障害基礎年金を請求したが、平成○年○月○日現在の障害の状態は、国民年金法施行令別表(障害年金1、2級の障害の程度表)に定める程度に該当しないためとして、不支給決定された。この決定には不服であり、障害基礎年金を支給してもらいたい。 事例2:障害厚生年金を請求したが、初診日が確認できないとして却下(不支給)決定となった場合 障害厚生年金を請求したが、初診日が平成○年○月○日(厚生年金保険の被保険者であった間)であることを確認することができないためとして、却下(不支給)決定された。この決定には不服であり、障害厚生年金を支給してもらいたい。 事例3:診断書を提出したら、障害の程度が変更となり、年金が支給停止となった場合 2級の障害基礎年金を受けていたが、診断書を提出したら障害の程度は、厚生年金保険法施行令に定める障害等級の3級の状態に該当したためとして、支給停止となった。この決定には不服であり、障害基礎年金を支給してもらいたい。
事例4:傷病手当金の請求をしたが、1年6ヶ月を超えた請求として、不支給となった場合 傷病手当金を請求したが、1年6ヶ月を超えた請求であるとして、不支給決定となった。この決定には不服であり、傷病手当金を支給してもらいたい。 【お知らせ2】平成28年4月1日以降に保険者が行う処分に対する審査請求から、取扱いが一部変更されますので、主なものについてお示しします。
※具体的な取扱内容については、当局社会保険審査官まで、お問い合わせください。
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データで見る中国地方の特色、現状:救急・救助の現況と献血編企画調整課椎木恭也救急・救助の現況から見た中国地方の特色~人口1万人当たりの平均救急出動件数が少ないのは島根県、多いのは山口県~ 「平成27年版 救急・救助の現況」によれば、平成26年中の救急車による出動件数は、約598万件、搬送人員は約540万人で出動件数、搬送人員ともに過去最高を更新したとのことです。救急車は、1日平均1万6,397件、5.3秒に1回の割合で出動しており、国民の約24人に1人が搬送されたことになります。
毎日広島市内を歩いて通勤していると、渋滞の合間を縫って走行する救急車をよく見かけます。そんなときにいつも思うのは、広島などの都市部では救急車が現場や病院へ到着するのに時間がかかるだろうなあと・・・。
~119番通報入電から病院等へ収容されるのが早いのは鳥取県、遅いのは広島県~
救急車が現場に到着して緊急の治療が必要な場合は、その患者さんを治療することが可能な病院等に速やかに搬送しなければなりません。しかし、病院等によっては、入院用のベッドが空いていないなどの理由で患者さんを受け入れることが困難な場合もあります。このような中、広島市では平成23年から、おおむね3カ所の病院等に連絡して受け入れ先が決まらない場合、一旦、広島市民病院で初期治療を行い、症状が安定した時点で、他の適切な病院等に転院させる運営(救急医療コントロール機能)を始めています。「いざ」という時に皆さんが安心して医療を受けることができるよう、救急医療の関係機関が連携した取り組みを実施しています。
~救急車を上手に使いましょう~ 近年、救急車の出動件数・搬送人員数はともに増えており、救急車の現場までの到着時間、病院等に収容されるまでの時間は遅くなっていることをご存じですか。
救急車には限りがあります。皆さまに上手に救急車を利用していただくため、救急車利用リーフレット(総務省消防庁作成)を紹介します。 「救急車利用リーフレット」全体版(PDF:1,010KB)は総務省消防庁ホームページの「生活密着情報」(外部サイトへリンク)に掲載されています。
休日・夜間の急な子どもの病気にどう対処したらよいのか、病院の診療を受けたほうがいいのかなど判断に迷った時に、小児科医師・看護師への電話による相談ができる、小児救急電話相談「♯8000」をご存じですか。
献血者数から見た中国地方の特色~年々減少傾向にある献血者数~
~献血者が多い岡山県、少ない島根県~ それでは、中国5県の状況を見てみましょう。
~全世代で献血者が多い岡山県~ それでは、年代別の献血率を見てみましょう。
~冬は献血者が減少する傾向に~
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お知らせコーナー:危険ドラッグ取締対策に関する業務において、平成27年度人事院総裁賞(職域部門)を受賞しました。
【麻薬取締部危険ドラッグ取締対策本部】 平成26年には、危険ドラッグの影響下に起因する死亡事件・事故が相次ぎ、同年6月には東京池袋駅前路上において1人が死亡し数名が重軽傷を負う交通事故が発生するなど、社会問題化した状況の中、同年7月、薬物乱用対策推進会議において「危険ドラッグの乱用の根絶のための緊急対策」を策定し、政府一丸となった取組強化が指示されました。
【人事院総裁賞】(昭和63年創設、今回28回目) 人事院総裁賞は、多年にわたる不断の努力や国民生活の向上への顕著な功績等により、公務の信頼を高めることに寄与したと認められる職員(一般職の国家公務員)又は職域を顕彰するものです。 「平成27年度人事院総裁賞(第28回)受賞者の決定について」(人事院ホームページ)
【中国四国厚生局麻薬取締部活動報告】 「せんだん通信」では、平成27年度の当局麻薬取締部の活動状況等について、記事を掲載していますので、ぜひご覧ください。 |
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お知らせコーナー:「はたちの献血」キャンペーンについて(つづき)冬に献血者が減少する傾向にあることから、新たに成人式を迎える「はたち」の若者を中心に、広く国民各層から献血に対するご理解とご協力をいただくため、厚生労働省は、都道府県と日本赤十字社との共催により毎年1月~2月に「はたちの献血」キャンペーンを実施しています。
ここまで救急医療の話や献血の話をされると献血に行きたくなったことでしょうね。 鳥取県赤十字血液センター島根県赤十字血液センター岡山県赤十字血液センター 皆さま方、特に若い方は、「献血」で命のリレーに参加してくださいね。 |
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お知らせコーナー:中国5県の厚生行政主要指標について中国四国厚生局では、人口推計(総務省)などの各種統計データを基に、厚生行政(医療、健康、年金、福祉など)に関連するデータをまとめた「中国5県の厚生行政主要指標」をホームページに掲載しています。 中国5県の厚生行政主要指標について(中国四国厚生局ホームページ) |
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あとがき新年明けましておめでとうございます。 正月の風物詩である「箱根駅伝」(平成28年1月2日、3日開催)を見られた方も多いのではないでしょうか。結果はご存じのとおり青山学院大学が2年連続2度目の総合優勝を果たしました。しかも1区から一度もトップの座を明け渡さないという完全優勝でした。全区間を首位で通過して優勝したのは、1977年53回大会の日本体育大学以来、39年ぶりとのことです。 「優勝」も「区間記録」もましてや「ごぼう抜き」もできませんが、地域の皆さまのより良いくらしや未来のために「襷(たすき)をつなぐ」組織となれるよう、より一層努めてまいりますので、本年も引き続きよろしくお願い申し上げます。 |
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