更新日:令和8年3月23日
食中毒に係る調整事務について
概要
食中毒の発生を防止するため、都道府県等の地方自治体に所属する食品衛生監視員が、食品関係営業施設に対して監視指導を実施していますが、近年の食品の広域流通化を踏まえ、複数の都道府県をまたがるような大規模食中毒事件の発生時には、迅速な対応を図ることを目的として、厚生労働本省の指示に基づき、地方厚生局が都道府県等と共同で立ち入り調査等を行うこととされています。
また、中国四国地方での食中毒の発生状況をお知らせすることにより、住民の方々に食中毒への関心を深めていただくとともに、罹患しないための対策を十分に理解していただくことを目的とした情報発信にも取り組んでいます。
中国四国広域連携協議会(議事要旨)
令和7年度の中国四国地方の食中毒の発生状況
(速報)期間:令和7年4月~令和8年2月(令和8年2月28日現在)
1. 月別発生状況

2. 病因物質別発生状況

3. 県別発生状況

令和7年度の発生状況の詳細についてはこちらを参照ください。
令和7年度中国四国地方で発生した食中毒事例(令和8年2月28日現在)
令和6年度の発生状況の詳細についてはこちらをご参照ください。
令和6年度中国四国地方で発生した食中毒事例(令和7年4月30日現在)
令和5年度の発生状況の詳細についてはこちらを参照ください。
令和5年度中国四国地方で発生した食中毒事例(令和6年3月31日現在)
病因物質別の注意点
(1)ノロウイルス
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特に子どもやお年寄りなどの抵抗力の弱い方は、加熱が必要な食品は中心部までしっかり加熱する。
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食品取扱者や調理器具などからの二次汚染を防止することが重要です。特に、ノロウイルスに感染した人のふん便や吐ぶつには大量のウイルスが排出されるため、大量調理施設の食品取扱者がノロウイルスに感染していると、大規模な食中毒となる可能性があります。
(2)カンピロバクター
【飲食店向け】鶏肉は十分に加熱して提供しましょう(PDF:458KB)
【消費者向け】飲食店での外食にも要注意(PDF:205KB)
【消費者向け】安全な家庭調理の心得(PDF:198KB)
(3)ウェルシュ菌
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調理後は速やかに食べる。
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食品中での菌の増殖を防ぐため、加熱調理食品の冷却を速やかに行う。
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食品を保存する場合は、10℃以下もしくは55℃以上にする。
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食品を再加熱する場合は、十分に加熱して早めに食べる。
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前日調理を避け、調理後は室温で放置しない。
(4)サポウイルス
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調理前、食事前は石鹸を使い、十分に時間をかけて手洗いをしましょう。
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嘔吐、下痢等の消化器症状がある場合は、調理業務を控えましょう。
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食品は十分加熱(85℃1分間以上)しましょう。
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サポウイルスは食事以外でも感染することがあります。吐物や下痢便の処理は必ず、ゴム手袋、マスクなどを着用しましょう。
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二枚貝(カキ、アサリ等)の調理にあたっては、中心部まで十分熱を通しましょう。
(5)黄色ブドウ球菌
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手洗いを徹底する
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手指に化膿巣のある人は食品を直接触ったり、調理を行わない。
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調理にあたっては、帽子やマスクを着用し、食品を汚染しないようよう注意すること。
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調理中は汚れたタオルや、前掛けなどで手を拭かないこと。
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食品を調理してから食べるまでの時間を短縮することを心掛ける。
(6)セレウス菌
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米飯やめん類を作り置きしない。
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穀類の食品は室内に放置せずに調理後は8℃以下又は55℃以上で保存する。
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保存期間は可能な限り短くする。
(7)腸炎ビブリオ
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魚介類は新鮮なものでも真水でよく洗う。
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短時間でも冷蔵庫(できれば4℃以下)に保存し、増殖を抑える(腸炎ビブリオは低温では増殖できない。また、低温で腸炎ビブリオの増殖は抑えられるものの、凍結しても短期間では死滅しない)。
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中心部まで十分に加熱する(60℃、10分間の加熱で死滅)。二次汚染にも注意する。
(8)下痢原性大腸菌
大腸菌は人や動物の腸管に存在し、通常病原性はありません。しかし、いくつかの大腸菌は人に対して病原性があり、これらは総称して下痢原性大腸菌(又は病原大腸菌)と呼ばれています。糞便や汚染された食肉からの二次汚染により、あらゆる食品が原因となる可能性があります。現在、この菌は次の5つのタイプに分類されています。
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腸管病原性大腸菌(EPEC):小腸に感染して腸炎等を起こします。潜伏期間は12~72時間。
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腸管組織侵入性大腸菌(EIEC):大腸(結腸)粘膜上皮細胞に侵入・増殖し、粘膜固有層に糜爛(びらん)と潰瘍を形成する結果、赤痢様の激しい症状を引き起こします。潜伏期間は1~5日(3日以内がほとんど)。
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腸管毒素原性大腸菌(ETEC):小腸上部に感染し、コレラ様のエンテロトキシンを産生する結果、腹痛と水様性の下痢を引き起こします。潜伏期間は12~72時間。
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腸管出血性大腸菌(EHEC):赤痢菌が産生する志賀毒素類似のベロ毒素(VT)を産生し、激しい腹痛、水様性の下痢、血便を特徴とし、特に、小児や老人では、溶血性尿毒症や脳症(けいれんや意識障害など)を引き起こしやすいので注意が必要です。潜伏期間は4~8日。
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腸管凝集性大腸菌(EAEC):主として熱帯や亜熱帯の開発途上国で長期に続く小児などの下痢の原因菌となります。我が国ではまだほとんどこの菌による患者発生の報告がありません。潜伏期間は1~5日(3日以内がほとんど)。
予防対策としては、サルモネラや腸炎ビブリオなどの食中毒菌と同様、加熱や消毒薬により死滅します。したがって、通常の食中毒対策を確実に実施することで十分に予防可能です。また、肉の生食(レバ刺しやユッケなど)は避け、十分に加熱しましょう。
(9)クドア・セプテンプンクタータ
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マイナス20℃で4時間以上の冷凍、又は75℃5分以上の加熱で食中毒を防ぐことができます。
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今回問題となったクドア属寄生虫については、その生活環から環形動物と呼ばれる動物が関与していることが推測されており、種苗導入時に感染していないこと、環形動物を混入させないよう、海水を適切に管理することにより、感染を防御することができ、生食可能なヒラメを提供できると考えられており、研究が進められています。
(10)サルモネラ属菌
ここではヒトに胃腸炎症状を引き起こす、一般的なサルモネラ食中毒について紹介します。サルモネラ属菌に汚染された食品を食べると、半日から2日間程度で、激しい腹痛や下痢、発熱、嘔吐などの症状が現れます。わずかな量でも食中毒になるケースものあるので、注意しましょう。また、症状がなくなっても、長期間にわたって体内にサルモネラ属菌を保菌してしまうこともあります。
これまでに卵やその加工品、食肉、うなぎ、すっぽん、いか乾製品などさまざまな食品での発生報告があります。また、サルモネラ属菌を保菌した人や調理器具を介して、二次汚染が発生するケースもあります。
予防策としては、
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肉、卵は75℃以上で1分以上、十分に加熱し、卵の生食をする際は賞味期限内の卵のみにする。
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食品を低温保存する。
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調理する際に、必ず手洗いをし、調理器具はよく洗浄し、熱湯などで消毒する。
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動物を介して食品を汚染する場合もあるため、日頃から、ネズミやゴキブリなどを発生させないように心がける。
(11)ヒスタミン
食中毒の原因となる食品は、ヒスチジンを多く含むマグロ、カジキ、カツオ、サバ、イワシ、サンマ、ブリ、アジなどの赤身魚及びその加工品が主な原因食品として報告されています。
ヒスタミン産生菌の増殖と酵素作用を抑えてヒスタミンを生成させないようにするため、原材料(魚の場合には死んだ瞬間から)から最終製品の喫食までの一貫した温度管理が重要です。
予防策としては、
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魚を購入した際は、常温に放置せず、速やかに冷蔵庫で保管するようにする。
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ヒスタミン産生菌はエラや消化管に多く存在するので、魚のエラや内臓は購入後できるだけ早く除去する。
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また、鮮度が低下した恐れのある魚は食べないようにする。調理時に加熱しても分解されません。
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ヒスタミンを高濃度に含む食品を口に入れたときに、くちびるや舌先に通常と異なる刺激を感じることがあります。この場合は、食べずに処分してください。
(12)その他
食中毒予防のポイント
食中毒から身を守るには、食中毒予防の3原則を守ることが大切です。
<食中毒予防の3原則 食中毒菌を「つけない、増やさない、やっつける」>
食中毒は、その原因となる細菌やウイルスが食べ物に付着し、体内へ侵入することによって発生します。
食中毒を防ぐためには、細菌の場合は、
▶ 細菌を食べ物に「つけない」
▶ 食べ物に付着した細菌を「増やさない」
▶ 食べ物や調理器具に付着した細菌を「やっつける」
という3つのことが原則となります。

関連情報
中国四国厚生局管内の県及び保健所設置市の食中毒情報
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