中国四国厚生局 > 中国四国厚生局について > せんだん通信-中国四国厚生局だより- > せんだん通信 -中国四国厚生局だより平成24年8月号(平成24年8月6日発行)
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更新日:2017年11月16日
【目次】 |
総務管理官 嶋﨑 祐司
右の写真の「蝶」をご存じでしょうか。私が福島県に勤務していた2007年の夏、会津・裏磐梯にあるグランデコスキー場からゴンドラで山頂駅で登った標高1320メートルに位置する「デコ平湿原」で撮影(携帯)したもので、「アサギマダラ」といいます。前羽が4~6センチほどの大きさで、黒と褐色の模様とステンドグラスを思わせる透けるような薄い浅葱(あさぎ)色の斑(まだら)模様の羽を持っていることから、その名がつけられたそうです。この「アサギマダラ」は美しいだけではありません。驚くことに渡り鳥ならぬ「渡りをする蝶」、「旅をする蝶」なのです。春から夏にかけて標高1000メートル以上の涼しい高原地帯で繁殖し、秋、気温の低下とともに南方に移動を開始します。遠く九州や沖縄、さらに八重山諸島や台湾まで海を越えて、1000キロ以上の大移動です。移動の確認は羽にマークをつけて放し、調査するマーキングという方法で行われます。これにより多くの観察結果が確認されていますので、2~3ご紹介します。
いかがでしょうか。私の夏の思い出のひとつです。
さて、今年の夏も政府において「今夏の電力需給対策について」が決定され、我が中国四国厚生局の職場においてもクールビズの推奨、冷房中の室温28℃、窓側照明の消灯、パソコンやコピー機の待機電力の削減など節電対策に取り組んでいます。職場環境によって取組は様々ですが、一人ひとりの節電に対する意識や取組がとても大切になってきます。しかしながら、節電対策は9月29日までと長期戦ですから体調管理にも十分注意が必要です。総務部門としては、職場内だけではなく時間外や休日等における事故も気になるところです。本格的な夏を迎え、家族や友人と行楽地等に出掛ける機会も増えてきますが、その分危険も高まりますので猛暑時の健康管理を常に心がけ危険をきちんと認識することが大事です。
最後に「夏に注意すべき言葉」を思いつくまま羅列してみました。
「熱中症」、「脳梗塞」、「夏バテ」、「脱水症状」、「睡眠不足」、「食欲不振」、「だるい」、「飲み過ぎ」、「食中毒」、「手洗い、うがい」、「水分補給」、「栄養バランス」、「早期受診」、「水難事故」、「遊泳禁止区域」、「日焼け」、「悪天候」、「山岳遭難」、「転落・滑落」、「事前準備」、「夕立・雷」、「開放感」、「疲労運転」、「わき見運転」、「無謀運転」、「交通渋滞」、「交通事故」、etc
皆さんも事故には気をつけて楽しい夏をお過ごしください。
医事課 福岡 由紀
医療安全推進週間ポスター(昨年度)
厚生労働省では、「患者の安全を守るための共同行動」の一環として、医療機関や医療関係団体等における取り組みの推進を図るとともに、国民の理解や認識を深めていただくために、毎年11月25日を含む1週間を「医療安全推進週間」と位置づけ、この期間を中心に、様々なシンポジウムや研修会を実施しています。
中国四国厚生局においても、平成16年から医療安全推進のための取り組みとして「医療安全ワークショップ」を開催しています。
平成24年度の医療安全ワークショップは11月12、13日に第1クール、12月2、3、4日に第2クールを開催することとしています(5日コース)。9月頃より受講者募集を開始する予定で、現在はプログラムの調整を行っているところです。
◆医療安全ワークショップ(5日コース)
◆医療安全セミナー(1日コース)
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本年の医療安全ワークショップのテーマは、昨年に引き続き「医療機関の特性に応じた医療安全のあり方を考える~中小医療機関の安全管理体制を中心に(仮題)」としています。演習を通して、医療事故事例の分析や対処を関係者全員で疑似体験しながら、事故発生時の対応方法、医療安全管理体制の運営をどのように行うべきか、濃密な議論を交わしていきたいと考えています。
医療安全ワークショップの5日間の全講習を修了された方には、医療安全管理者としてご活躍いただけるよう受講時間と内容を明記した修了証をお渡しします。
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医療安全セミナーでは、医療安全に関して先駆的な取り組みをしている講師の方々に、医療安全に関する2つのテーマをお話しいただくこととしております。午前のセッションではコミュニケーションやリーダーシップなどチーム医療を安全に行う上で必要とされる能力(ノンテクニカルスキル)について、午後のセッションでは医療事故の中でもなかなか減らしていくことが難しい「転倒・転落」に対する取り組みについて、医療機関の特性を活かすという視点も踏まえてお話しいただく予定です。
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医療安全対策は医療関係者だけでなく、医療を受ける皆さまの「名前を名乗る」「くすりを一緒に確認する」といった行動とともに成り立ちます。また、医療関係者がどのように医療安全に取り組んでいるかを知っていただく機会でもありますので、医療安全セミナーについては地域の方々もお気軽にご参加ください。
島根事務所 中村 力
5回に分けて私たちの行っている保険医療に関する業務を各県リレー形式でご紹介しております。このシリーズも、今回が第3回目ということで、中盤にさしかかりました。
国の重要文化財・松江城天守
今回のテーマに入ります前に、まず中国四国厚生局島根事務所についてご紹介します。
当事務所は、松江市の宍道湖と中海をつなぐ大橋川に架かる「くにびき大橋」のそばの松江地方合同庁舎の6階にあります。宍道湖の夕日が望める風光明媚な場所ではありますが、一方では、川沿いということから、年間を通して風の強い日が多く、傘を差して橋を渡ると傘が強風で折れてしまうということもしばしばですので、天候の悪い日に来所される方は、気をつけてお越しください。
当事務所がある島根県は、人口が2012年4月1日現在の推計で約70万8000人、中でも65歳以上の割合は30%近くあり、15歳未満の年少人口は15%以下の、少子高齢県となっています。
また、地理的には、東西に約270㎞の細長い形の他、沖合には島根半島の北方約50㎞に隠岐諸島もあり、地図で見た目以上に広範囲な地域を有し、地域の医療事情も、県の東部と西部、また隠岐諸島と、それぞれ異なった地理的環境の中、無医地区、医療従事者不足等の様々な医療の問題を抱えています。
夕日が美しい宍道湖
さて、今回のテーマとなっております「保険医療機関等及び保険医等の指導・監査等」についてですが、一見すると構えてしまいそうなタイトルですが、まずは医療費の費用請求の流れについて簡単に説明します。
皆様が保険医療機関等(保険薬局を含みます。以下同じ)で受診されるときは、一般的に保険証を提示して受診され、様々な病状にあった治療や投薬等を受けられ、最後に一部負担金等を支払われますが、保険医療機関等は一部負担金を除いた残りの医療費を全国健康保険協会、健康保険組合や市町村等の保険者に請求するという流れになっています。また、この請求にあたっては細かいルールがたくさんあります。
このルールを守っていただくために行っているのが指導・監査等の業務です。その中でまず、「指導」について説明しますと、目的としましては、近年ますます多様化・複雑化しています保険診療の取扱いや診療報酬の請求等に関する様々な決まり事について、第1回目でご紹介しました保険医療機関等及び保険医等(保険薬剤師を含みます。以下同じ)の方々に十分に理解していただき、保険医療の質の向上と正しく請求を行っていただくために実施するものです。
また、一言で「指導」といいましても、いくつかの種類があり、新たに指定(登録)された保険医療機関等や保険医等を対象とした「集団指導」や、一定の条件の基に選定された保険医療機関等や保険医等を対象とした「個別指導」等があります。
ここでいう「一定の条件」にもいくつかの種類があり、中には皆様からの情報も一部含まれています。例えば、皆様方に各保険者から郵送されている「医療費通知」を見られた際に、「記載されている受診状況が実際と異なる」等の様々な情報をいただくことがあります。いただいた情報は、貴重な情報として取り扱っており、こちらで十分に精査したうえで対応を決定しております。
そして、「指導」により誤った請求内容等が判明した場合には、その保険医療機関等や保険医等に改善を求め、誤って請求した金額を返還していただくこともあります。
次に「監査」についてですが、「指導」は保険診療上のルール等を保険医療機関等の関係者に理解していただくことを目的としているのに対し、「監査」は保険医療機関等の診療内容又は診療報酬の請求について不正や著しい不当が疑われる場合に、詳細な調査を実施し、的確に事実関係を把握し公正かつ適切な措置をとることを目的として行っており、重大な違反等があった場合には保険医療機関等の指定取消や保険医等の登録取消などの措置を行うとともに、原則として過去5年間遡って返還金を求めることになります。
「指導」にしましても「監査」にしましても、対象となる保険医療機関等、保険医等や関係団体の協力のもと、皆様方が安心して、安全で、質の高い保険医療を受けていただくために必要なものとして、中国四国厚生局と各県との共同で実施しているものです。
次回の「保険医療の質的向上と適正化を目指して~第4回~」は10月号の掲載となりますが、中国四国厚生局岡山事務所から「柔道整復施術療養費の受領委任・指導・監査」についてご紹介します。
「安らかに眠ってください 過ちは繰返しませぬから」
2012年8月6日 式典終了直後の慰霊碑前にて
8月6日、広島原爆の日。被爆67年目の「広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式」に参列しました。
早朝にもかかわらず容赦ない日差しが降り注ぐ中、たくさんの人が参列し、厳粛に執り行われました。
1945年8月6日8時15分、原子爆弾が炸裂した時刻。この瞬間、広島の街は一瞬にして焦土と化しました。その光景は想像を絶するものだったことでしょう。
そして今日の同時刻。鐘の音とともに黙祷が捧げられました。この場に初めて身を置いて、これまで以上に平和への思いを強くしました。
また、8月9日は長崎原爆の日、そして8月15日は終戦の日。
戦争の悲惨さを学び、平和であることの尊さについて改めて考えたいと思います。(M.N.)
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