中国四国厚生局 > 中国四国厚生局について > せんだん通信-中国四国厚生局だより- > せんだん通信 -中国四国厚生局だより平成24年12月号(平成24年12月5日発行)
ここから本文です。
更新日:2013年3月18日
【目次】
「ひろしまドリミネーション2012」より
麻薬取締部長 前木 秀治
「日本の若者は馬鹿だからヤクを買うのです。私の国の若者はゼッタイ、ヤクは買いませんよ。」
今から10年程前のことです。特別捜査専従班を指揮し、ある繁華街の一角で麻薬や覚醒剤等規制薬物を、昼夜堂々と大人から子供まで無差別的に密売を繰り返していた不良外国人グループの徹底検挙を行いました。その時逮捕した密売人の一人に「なぜ、日本の若者に薬物を売るのか?」と尋ねた際、はっきりとそう答えたのです。
私は、薄ら笑いを浮かべた彼の顔を思い出すと、今でも悔しさと怒りが込み上げます。
最近では、そのような不良外国人による街頭での密売は目立たなくなりました。
しかし、今、新たな問題として、幻覚や興奮を引き起こす化学物質を乾燥植物片に混ぜ込んだ、いわゆる「合法ハーブ」等と称した「違法ドラッグ」が、街中の一部ショップやインターネット上で堂々と販売され、その乱用が日本全国で若者を中心に広がっているのです。
“Jamaican Gold SUPREME”
“JOKER”
“PANDORA Gold”
医事課 福岡 由紀
皆さんは、病院や診療所に行き、治療が終わって「これで治る。」とホッと安心する瞬間があると思います。すべての患者さんに対してこの「安心」を提供することができるのは、病院や診療所の「安全な医療」を行うシステム作りがあってこそです。
すべての病院・診療所は、安全を支える仕組み作りのため、4つの取り組みを実施しています。
中国四国厚生局では、各病院・診療所の医療安全を支える仕組みを作るうえで中心となって進める方を応援し、また新たに育成するため、「医療安全ワークショップ」を毎年開催しています。平成24年度の医療安全ワークショップは、11月12、13日に第1クール、12月2、3、4日に第2クールを開催しました(5日コース)。
◆医療安全ワークショップ(5日コース)
◆医療安全セミナー(1日コース)
|
|
本年のテーマは、病気になってまず初めに受診する近所の病院や診療所の医療安全をどのように高めていくかが鍵になると考え、「医療機関の特性に応じた医療安全のあり方を考える~中小医療機関の安全管理体制を中心に~」としました。
ワークショップ(5日コース)では、講義で医療安全施策の動向や医療事故の分析方法を学び、グループ討議では模擬症例のカルテ・看護記録・マニュアルなどの資料をそろえ、実際の状況に近づけて分析を行いました。
どのグループも医師、薬剤師、看護師といった職種をこえ、どのような問題点を挙げられるのか、また、それを改善するためにはどのようにしたらよいかなど、活発な議論がされていました。
|
|
ワークショップ参加者のほか、様々な医療機関の皆様が参加する医療安全セミナーでは、「医療チームにおけるコミュニケーションなどのノンテクニカルスキル」や「転倒、転落に対する取り組み」について、医療機関での実際の取り組みをお話しいただきました。
参加者の皆様からは「ノンテクニカルスキルの重要性を深く感じ、明日からの診療に役立てたい(作業療法士、20~100床)」「転倒転落への他院の取り組みがよくわかった(看護師,200~300床)」「診療所でも参考になる内容のものがほしかったです(事務職、有床診療所)」などの言葉をいただきました。
このような皆様の声を参考に、今後もよりよい企画にしていきたいと思います。
来年度以降も医療安全に関する企画を開催する予定です。来年8月頃にご案内しますので、ぜひご参加ください。
健康福祉課 山田 聖美
近年、少子高齢化や核家族化が進んでおり、地域ではひとり暮らしの高齢者を狙った詐欺や悪徳商法、孤立死、児童虐待など、様々な社会問題が頻発しています。そのような中で、地域の身近な福祉の相談役である民生委員・児童委員には、大きな役割が期待されています。
そこで、そんな民生委員・児童委員をもっと身近に感じてもらうため、地域福祉の発展に尽力されている管内の民生委員・児童委員の方々やその団体の活動を紹介していきます。
まず、民生委員・児童委員について説明します。
民生委員は、厚生労働大臣から委嘱され、それぞれの地域において、常に住民の立場に立って相談に応じ、必要な援助を行い、社会福祉の増進に努める方々であり、「児童委員」を兼ねています。
児童委員は、地域の子どもたちが元気に安心して暮らせるように、子どもたちを見守り、子育ての不安や妊娠中の心配ごとなどの相談・支援等を行います。また、一部の児童委員は児童に関することを専門的に担当する「主任児童委員」の指名を受けています。
(詳しくは厚生労働省ホームページをご覧ください。)
◆管内の民生委員・児童委員数 | 17,841名(平成24年11月末現在) |
うち主任児童委員 | 1,884名 |
(単位:名) | |||||
鳥取県 | 島根県 | 岡山県 | 広島県 | 山口県 | |
---|---|---|---|---|---|
委員数 | 1,663 | 2,249 | 2,347 | 3,125 | 3,056 |
うち主任児童委員 | 213 | 273 | 277 | 251 | 320 |
広島市 | 岡山市 | 倉敷市 | 福山市 | 下関市 | |
---|---|---|---|---|---|
委員数 | 1,919 | 1,184 | 733 | 888 | 677 |
うち主任児童委員 | 197 | 147 | 88 | 67 | 51 |
今号と次号の2回にわたり、鳥取市にある醇風(じゅんぷう)地区の「民生委員・児童委員協議会」(以下、「民児協」(※)という)の活動状況について紹介いたします。
※「民児協」について
民生委員法により、都道府県知事が定める区域ごとに「民生委員・児童委員協議会」を組織しています。
「民生委員・児童委員協議会」は、同一地区内の民生委員・児童委員が連携・協力し合うことにより職務を機能的かつ効果的に遂行するとともに、必要な知識や技術等の向上を相互に促進することを目的として活動しています。
なお、民児協の名称については、「民生委員・児童委員協議会」、「民生委員児童委員協議会」及び「民生児童委員協議会」と民児協によって異なります。今回ご紹介する鳥取市醇風地区の民児協は、『醇風地区民生児童委員協議会』という名称です。
1.鳥取市醇風地区民児協について 醇風地区は鳥取市の北東部に位置し、世帯数は2,573(平成23年11月現在)で、地区内には町内会が41あり、13名の民生委員・児童委員(うち、2名は主任児童委員を兼務)の方々が活躍されています。 2.鳥取市民生児童委員協議会全体研修会にお邪魔し、お話を伺いました! 平成24年10月24日、鳥取市「とりぎん文化会館」で「平成24年度鳥取市民生児童委員協議会全体研修会」が行われ参加して来ました。約500名収容のホールはほぼ満員で、参加の皆さんは、おそろいの青いジャンパーを身につけ、鳥取市の民生委員・児童委員の結束を示しているように感じられました。 |
|
研修会終了後、醇風地区民児協の三澤正文会長からお話を伺いました。
三澤会長は、かつて鳥取県庁で厚生部局や税務関係の職務に就いておられ、その経験を活かし、4町内会を担当しながら、市との折衝を担当されるなど、民児協会長として精力的に活動されています。
今回の大臣表彰については、「自分たちの地区は特別なことは何もしていないので」と謙遜されていましたが、同時に、「自分たちの地区の民児協の長い歴史に対して、また、先人たちの功績に対して表彰を受けたのだと思う」と大変喜んでおられました。(続く)
次号(1月号)でも、第2回として、醇風地区民児協の「お楽しみ会」などの取り組みを紹介します。
総務課 佐藤 功
中国四国厚生局総務課では、毎年11月から翌年3月にかけて、医師、歯科医師、保健師、助産師、看護師、薬剤師の6つの職種の国家試験について、試験会場の選定、願書の受付、受験資格の審査、受験票の発送、試験当日の試験監督、合格発表などで多忙な時期を迎えます。
総務課の職員だけでは人手が足りないため、厚生局各課の協力を得ながら、厚生局職員がまさに一丸となってこの多忙な時期を乗り切っています。
11月には受験願書、記載要領等の各大学等への配布も終わり、今月に入ってからは国家試験についてのお問い合わせも増えてきました。いよいよ試験本番を迎える…、そういう季節となりました。
そこで今回は、受験生のみなさん、大学等のご担当者のみなさんの参考にしていただくため、国家試験に関するよくある質問についてご紹介します。
※以下に掲載している情報は平成25年実施の国家試験のものです。年によって取扱いが変わる場合がありますのでご注意ください。
|
|
|
|
この他にも、これらの試験のことでわからないことがあれば、遠慮なく総務課国家試験係(TEL082-223-8286)へご連絡ください。
また、ホームページにも「国家試験に関するお知らせ」を掲載しておりますので、是非ご覧ください。
受験生の皆さんは、試験本番に向けての追い込みで大変な時期だと思います。インフルエンザなどが流行する時期ですので、体調管理にはくれぐれもお気を付けください。また、試験当日は大勢の方が会場に集まるため、試験室によっては室内の温度、湿度がかなり上がります。寒さにも暑さにも対応できる服装の準備や、風邪、インフルエンザ予防にマスクをご用意いただくなどの準備をして、試験に臨んでいただければと思います。
最後になりましたが、私たち中国四国厚生局職員も、受験される皆さんが試験に集中できるよう、受験しやすい環境を整えるため、全力で国家試験業務にあたってまいります。皆さんのご健闘をお祈りしております。
「ひろしまドリミネーション2012」より
クールビズの期間が終わり、日々紅葉に近づく木々を眺めながら秋のすがすがしさを感じていたのも束の間、朝晩の気温が一気に下がり、早くも冬が訪れました。我が職場でも体調を崩す者がちらほら。健康管理に気をつけたいものです。
振り返れば、今年もあっという間に11か月が過ぎてもう「師走」、気忙しい年の瀬が訪れますが、こういう慌ただしい時期こそ気を引き締めて過ごし、気持ちよく新年を迎えたいと思います。
来年も「せんだん通信」をよろしくお願いいたします。(M.N.)
お問い合わせ
企画調整課
〒730-0012 広島県広島市中区上八丁堀6-30 広島合同庁舎4号館2階
電話番号:082-223-8245
ファックス:082-223-8265