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更新日:2017年11月16日

せんだん通信 -中国四国厚生局だより平成25年1月号(平成25年1月9日発行)

【目次】

謹賀新年
謹賀新年

巻頭言  「時代の変化」

総務管理官 嶋﨑 祐司

 あけましておめでとうございます。
 2013年が穏やかな年でありますよう心からお祈り申し上げます。

 昨年は皆様にとってどのような年だったでしょうか。
 2012年は一言でいうと様々な不安が日本列島を駆け巡った年というのが私の印象です。そんな中でも元気をもらった出来事もたくさんありました。ロンドン五輪での日本の活躍もそのひとつだったのではないでしょうか。また「東京スカイツリー」の開業で下町が異様に活気づいたことも印象的でした。この東京スカイツリーは自立式電波塔としては世界一の高さ(634メートル)を誇り、既に入場者数も500万人を超え東京の新名所となっているようです。是非皆さんも天空からの景色を堪能してみてはいかがですか。因みに、これまで日本一だった東京タワーが建てられたのは1958年(昭和33年)の12月、私が1歳の頃です。東京スカイツリーに抜かれるまでの半世紀以上にわたって日本一の座を守ったということですから、その技術と安全性には驚かされます。
 逆に何が安全か分からなくなるような出来事もありました。中央自動車道の笹子トンネルでの天井板崩落事故、過去には天災によるトンネル事故というのは記憶にありますが、まさか天井が落ちてくるなど想像もしないことが現実に起きたわけですから驚きです。時代や環境の変化に十分対応してこなかった結果でしょう。「最悪を想定し常に点検・確認を怠ってはならない」ということを改めて知らされた出来事でした。
 私たちの職場でも事務処理を行うにあたり様々な点検・確認を行っていますが、事務処理誤りはゼロではありません。2013年のスタートにあたり、常に緊張感をもって業務に取り組む、このことを全職員と共有し、質の高いサービスの提供、住民の皆様に信頼される職場づくりに一層努力して参ります。

~追伸~
 昨年11月、四国周遊の旅に行ってきました。
 四万十の景観をのんびり堪能したいというのが当初の目的でしたが、結果は一泊五日で愛媛、高知、徳島、香川と四国全県制覇。
 写真(左)は、「岩間沈下橋」といって、川幅が広くゆったりと流れる四万十川の中流に架かる橋で俺が主役と言わんばかりの存在感でした。四万十川にはこのような沈下橋が数多く架かっています。沈下橋は水面からの高さが4、5メートルほどで増水時には川に沈んでしまいます。その際に流木などで橋が流されないよう欄干がありません。昭和30年代から40年代の前半に架けられたものが多いようです。
 岩間沈下橋から川沿いをしばらく走ると「十和(とおわー旧十和村)」という地区があります。そこでいきなり現れたのが写真(右)の巨大な「獅子舞」、いや「亀」か、亀にしてはやけに首が長い。何か分からないままその得体の知れないものは、道路を横切り田んぼの向こうに去って行きました。後で調べてみると「牛鬼(うしおに・ぎゅうき)」と呼ばれ、西日本では有名な妖怪?だそうです。各地に様々な伝説があり、その姿もいろいろで、私が目にした「十和の牛鬼」は、頭が鬼で胴体が牛です。山陰地方では牛の首に蜘蛛の胴体らしいです。鳥取県境港市の「水木しげるロード」に行くとブロンズ像もあるとのこと。私にはまだ未知のものですが暫くは「牛鬼」に纏わる地域を訪ね歩きそうな気がします。

岩間沈下橋(四万十川)
岩間沈下橋(四万十川)

 

牛鬼(四万十町十和)
牛鬼(四万十町十和)

特集  民生委員・児童委員の活動状況等の紹介~第2回~

健康福祉課 山田 聖美

【醇風地区民生委員・児童委員協議会の活動(後編)】

 前号に引き続き、鳥取市にある醇風(じゅんぷう)地区の「民生委員・児童委員協議会」(以下、「民児協」という)の活動状況を紹介します。

青いジャンパーがよくお似合いの三澤会長
青いジャンパーがよくお似合いの三澤会長

醇風地区民児協の皆様(地区研修会の様子)
醇風地区民児協の皆様(地区研修会の様子)

鳥取市醇風地区民児協について

  • 世帯数:2,573
  • 町内会数:41
  • 民生委員・児童委員数:13名
  • 平成24年度厚生労働大臣表彰受賞

 醇風地区民児協の三澤正文会長から、「各民生委員さんは地域の相談役として活躍されているけれども、活動する中で、民生委員・児童委員の人数不足による一人あたりの担当区域の広さや、一人暮らし高齢者など見守り対象者の増加も問題になっている」と、活動の難しさについて教えていただきました。
 民生委員・児童委員数の慢性的な人数不足は、都市部を中心に全国的な問題となっており、人材の確保が急務の課題となっています。その主な要因としては、マンションの増加をはじめ地域のつながりの希薄化によって地域の実情に詳しい人がいなくなっている等、様々なものが考えられます。「個人情報の取り扱いが厳しくなり、相談に関する情報を得にくくなったり、相談内容の多様化・複雑化から、精神的に重いストレスを抱える民生委員・児童委員が増えている」と話されており、担い手の高齢化により活動が制限される等の問題もあって、一人一人の民生委員・児童委員の負担がとても大きくなっていることも要因の1つだと考えられます。中国地域においても、ほとんどの県市で民生委員・児童委員数は定数に満たない状態となっており、醇風地区においても対応に苦慮しています。

 しかしながらこのような中でも、醇風地区民児協では、平成22年度から主に一人暮らしの高齢者を対象にした「お楽しみ会」を開催し、積極的に地域の方々とのコミュニケーションを図っています。
 この「お楽しみ会」は、毎年、41町内会の中から4カ所を選んで、近隣の民生委員・児童委員の方々が協力しながら準備を行い開催されます。簡単な工作や合唱、喫茶などの活動を通じて、引きこもりの防止に努めています。また、高齢者を狙った悪質詐欺等の犯罪に巻き込まれないよう、新聞記事やビデオを使って啓発活動も行われます。個人情報の取り扱いの難しさから、支援が必要な方々の個々の事情を把握しにくいという課題がある中で、自然な形で悩み事を聴き、相談に乗り、啓発を促すという工夫がなされている取り組みだといえます。

お楽しみ会のようす
お楽しみ会のようす

 

参加者の皆さんの力作
参加者の皆さんの力作

 醇風地区民児協の今後の目標について、三澤会長は「災害時一人も見逃さない運動を実際に実行したい」と、力強く語られました。この「災害時一人も見逃さない」というフレーズは、全国民生委員児童委員協議会連合会が、民生委員制度創設90周年記念事業として、平成18年4月から平成22年3月まで取り組んでいた「民生委員・児童委員発 災害時一人も見逃さない運動」に端を発しています。当時は、平成19年3月「石川県能登半島地震」、同年7月「新潟県中越沖地震」等の大規模な地震災害を受け、要援護者台帳の整備や災害福祉マップの作成などが全国の民児協で行われました。
 醇風地区においても、その流れを受け、災害時の対策について対応指針を策定していましたが、「東日本大震災を機に、さらに大規模な新たな被害を想定した災害時対策を考えなければならない」との考えから、現在、地区の町づくり協議会が中心となって、ガイドラインを策定中です。それまでは『想定外』とされていたより大規模な災害を『想定内』としながら、新たな対応指針の策定を喫緊の課題として取り組んでいます。他の地域の事例を自らの地区の問題に置き換えて考えるという姿勢は、地域福祉を支える民児協には不可欠なものです。

 今回の取材を通じて、三澤会長の醇風地区をより良くしていきたいという思いが強く伝わってきました。現状に満足することなくさらに改善を目指していくという、会長をはじめとする醇風地区民児協の民生委員・児童委員の方々の姿勢そのものが、これからも醇風地区の地域福祉の発展につながっていくものと感じました。

各課からのメッセージ  ホームページに関するご意見募集中!!

企画調整課 熊野 将一

 この「せんだん通信」が産声を上げたのは平成23年11月でした。私は翌月の第2号で企画調整課の紹介をさせていただいたので、今回2度目の登場となります。
 当時、私は企画調整課を称して、「局の何でも屋」と表現しました。その意味するところは、厚生局で新たな取り組みをしようという際に真っ先に思い浮かぶ課ということでした。同時に、広報の窓口として地域の皆様と厚生局をつなぐ役割も担っているとも書きました。これらの根本は今現在も何ら変わるところはありませんので、今回は現在進行形で重点的に取り組んでいることをお話ししたいと思います。キーワードは「地域への情報発信」です。
 現在、広報に関して局ではこの「せんだん通信」を毎月発行している他、「国民の皆様の声」や「意見箱」などを通して、広く地域の皆様の厚生行政に対するご要望やご質問などに対応しておりますが、その大半を占めるツールはホームページということになります。
 このホームページについて、今年4月を目途に大幅なリニューアルを図るべく、現在他地域の厚生局とも連携しながら検討を行っています。リニューアルの一番大事な視点は、何よりも地域の皆様にとっていかにお役に立ち、利用しやすいホームページを提供できるかということに尽きます。見やすい・操作しやすいということもさることながら、どれだけ地域の皆様が知りたい情報・コンテンツを皆様の目線で紹介できるかということが極めて重要な要素だと思っております。
 そのため、どのような内容のホームページを望まれるかということをアンケート調査して、そのニーズを可能な限りリニューアルに反映させていきたいと考えておりますので、ぜひこちらのフォームより率直なご意見をお寄せください。
 言うまでもないことですが、中国四国厚生局はその名のとおり、この地域における厚生行政のもっとも身近な国の機関です。そして、厚生行政とはまさに皆様の日々の生活に必要不可欠な安心・安全を提供する使命を帯びた役割を担っているものと自負しています。
 中国四国厚生局が地域での存在感を高めるための大きなステップとして、生まれ変わったホームページをお披露目するべく奮闘していきたいと思います。

あとがき

吉備津彦神社(岡山市)の巨大絵馬(巳)
吉備津彦神社(岡山市)の巨大絵馬(巳)

 昨年は総選挙、そして新政権発足で幕を閉じ、なんだか慌ただしい年末でしたね。皆さんにとって2012年はどんな一年だったでしょうか。 新しい一年が始まりました。「せんだん通信」は、地域の皆様と中国四国厚生局をつなぐ架け橋として、昨年以上に内容の充実に努めていきます。 2013年も「せんだん通信」をよろしくお願いいたします。 (M.N.)

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