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更新日:2017年11月16日

せんだん通信-中国四国厚生局だより平成26年3月号(平成26年3月5日発行)

【目次】

ひな人形の写真

 

巻頭言:~Time is money(時は金なり)~

麻薬取締部長

3月、木々の芽もふくらみ始めた今日この頃、寒い冬は去り、暖かな春がやってくると喜んでばかりはいられません。4月には、国家公務員にとって宿命ともいえる人事異動の時期を迎えるからです。転勤が当たり前の国家公務員ですが、特に麻薬取締官の異動は頻繁にあり、北は北海道から南は九州沖縄まで、次の新天地がどこになるのか、当地勤務が2、3年を超える職員にとっては、異動の内示を受けるまでの間、落ち着かず忙しい日々が続きます。

さて、私たち麻薬取締部が薬物犯罪捜査と同様に力を入れている仕事に、薬物乱用防止のための啓発活動があります。薬物乱用撲滅のためには、薬物の供給と需要を根絶する必要があります。薬物の供給を根絶する主な取り組みとして薬物犯罪捜査があり、薬物密輸・密売組織壊滅のため、目的を同じくする警察、税関、海上保安庁等関係機関と緊密に連携・協力し、オールジャパンの精神で一丸となって取締りを強力に実施しています。また、薬物の需要を根絶する取り組みとしては、末端乱用者の検挙を徹底することは当然ですが、乱用者の再乱用を防止すること及び乱用者を作らないことが必要であるため、社会全体に薬物の危険性について正しい知識の普及を図る啓発活動を行っています。
私たちは管内各県と連携して、地域の方々の薬物乱用問題に関する認識を高めるため、街頭キャンペーンの実施や、麻薬・覚醒剤乱用撲滅運動地区大会等を開催しています。また、中学・高校・大学のほか、専門学校、医師会、教育委員会、各種団体等からの講演依頼があれば、可能な限り現役の麻薬取締官を講師として派遣し、「乱用薬物の恐ろしさ」等について現場の生の声を届けることにより、麻薬・覚醒剤等規制薬物に関する規範意識の向上を図っているのです。
私自身、これまでに多くの講演を行ってまいりました。当然ながら、その内容は対象となる方々により多少異なりますが、特に学生等若者向けの講演で必ず引用する言葉に「Time is money」があります。通常、薬物の所持や使用等で逮捕されると、取調べ等のため10日から20日程身柄を拘束されます。その後、裁判となれば、保釈が認められない限り、裁判が結審するまでの数か月身柄を拘束され、さらに、裁判で実刑判決を受ければ、それ相当の刑期を刑務所などで服役することになります。そのように一般社会から隔離され、個人の自由な時間は制限されるほか、時には家族や友人を失い、仕事や将来の夢さえも失う可能性もあります。私は、音楽やスポーツ等において優秀な才能を持ちながら、数グラムの違法薬物のために貴重な時間を奪われ、人生を無駄にしている薬物乱用者を何人も見てきました。「Time is money」は、将来ある若者が、一時の快楽を求め、興味本位から薬物に手を染めることで貴重な時間を無駄にし、人生を台無しにして欲しくないとの願いから引用している訳です。

平成25年11月26日広島市立阿戸中学校での講演の写真 平成25年11月に広島市東部の自然豊かな環境の中にある広島市立阿戸中学校で講演を行う機会がありました。全校生徒総勢65名という小さな学校でしたが、薬物乱用防止教育を毎年実施しているとのことで、生徒たちは全員熱心に最後まで私の話しを聞いてくれました。生徒たちは、素朴で明るく元気があり、おそらく普通に生活していれば、生涯決して薬物乱用に関わることのない若者たちです。私は、麻薬、覚醒剤等違法薬物のほか、合法ハーブと称するいわゆる脱法ドラッグ等薬物の害悪について一通り説明した後、最後に将来ある生徒たちに願いを込め、いつも通り「Time is money」を引用し、講演を終えました。

平成25年11月26日広島市立阿戸中学校での講演

 

薬物の乱用を止めることよりも、乱用しないことの方が簡単だと言われていますので、今後も、地域に密着して活動しているボランティア団体及び薬物乱用防止指導員や保護司等の皆さまとも協力し、薬物乱用防止啓発活動にしっかりと取り組み、「薬物乱用をさせない」、「許さない」地域の環境作りに貢献していきたいと思います。

各課からのメッセージ:若手職員の本音!~若手職員アンケートを実施しました~

総務課

せんだん通信をご覧の皆さま、初めまして。総務課の山田と申します。
今回は、「職員の採用に関する業務」を担当する総務課として、採用後の職員の本音を探るべく、採用されて5年以内の若手職員を対象に、アンケートを実施しました。中国四国厚生局の今後を担っていく若手職員たちの等身大の本音をご紹介することで、少しでも当局の職員たちの雰囲気をお伝えできればと思います。

(問1)自分が厚生局職員(厚生労働省職員)になると思っていましたか?

まず、(問1)については、85%の職員が「思っていなかった」という回答でした。それでは、「小さい頃は何になると思っていましたか?」と具体的な職業を尋ねると、下記のような職業が挙げられました。
問1自分が厚生局職員になると思っていたかの表

職種の割合表

意外なことに「公務員」という回答はなく、多種多様な職業が挙げられていました。様々な興味関心を持った人々が厚生局を構成しているということが分かります。

(問2)採用前と採用後で感じたギャップはありましたか?

次に、(問2)について、ギャップがあったと考える職員が77%と多くの若手職員がギャップを感じていることが分かります。
具体的なギャップの内容について尋ねると、「地味な業務が多い」、など、マイナスの例もありましたが、一方で、「若手でも大きな責任のある仕事ができる」、「公務員試験の勉強が意外と役に立っている」など、予想よりもやりがいがあることに驚く意見も多かったです。その他には、「医療関係と年金関係以外にも様々な業務があったこと」、「自分が実際に医療機関に行くとは思っていなかった」など、厚生局が予想よりも幅広い業務を所管していることにギャップを感じたという意見もありました。
採用前と採用後のギャップの表


(問3)今現在、役に立っている学生時代の経験を教えてください。

(問3)について、何か特別な経験が業務に直接役に立っているという回答はほとんどなく、「部活で学んだ先輩後輩関係」、「授業と部活とバイトの両立による時間管理能力」、「論文執筆で身についた根気やタイピング能力」、など、学生生活を一生懸命過ごすうちに、自然と社会で役に立つ能力が身についていったようです。「学生生活を一生懸命過ごす」ということこそ、学生の時に一番しておいた方がいいことなのかもしれません。

(問4)仕事のやりがい度を5段階で教えてください。

5段階(5が最高、1が最低)で評価をしてもらうと、全員が3以上、内62%が4以上で、平均すると約3.7と、若手職員の多くがやりがいを感じて業務に取り組んでいることが分かります。
具体的に回答してもらうと、「関係者や地域の皆さまからの質問に回答できたとき」、「仕事の結果が目に見える形で返ってきたとき」、など、困難な業務をやり遂げた時にやりがいを感じるという回答が最も多かったです。若手にも大きな責任を伴う仕事を任せられる厚生局ならではといえるでしょう。
仕事のやりがい度の表

 

(問5)ワークライフバランス(仕事と家庭の調和)はどれくらいとれていますか?

3以上の職員が85%、平均が3.4と、概ね適切に仕事と私生活のバランスをとれているという回答となりました。
また、休日のリフレッシュ方法について具体的に尋ねると、「小旅行、散歩、遠出」、「美味しい物を食べる、読書、友人と食事、ゲーム」など、アウトドア派もインドア派も思い思いに休日を楽しんでリフレッシュしているようでした。
ワークライフバランス一覧表


(問6)今後の目標を教えてください。


最後は、若手職員たちが今後どのように成長していきたいと考えているかを尋ねました。
その回答が以下のとおりです。

若手職員が今後どのように成長したいかの一覧


若手職員たちが、
今後自分たちが厚生局を担っていくという自覚と責任感を持ち、日々自己研鑽に励んでいることがお分かりいただけるかと思います。

以上のアンケートから、中国四国厚生局の若手職員たちは、それぞれが責任ある業務を任されながらも、それを達成することに日々やりがいを感じながら業務に励んでいることが分かりました。もちろん、まだまだ至らない点もあるかと思いますが、上司・先輩方や関係者の方々、そして何より地域の方々からの叱咤激励を糧として、中国四国地域の厚生行政の立派な担い手となれるよう成長していきたいと思います。


あとがき

3月になりましたが、まだ、寒い日が続いております。皆さまは元気でお過ごしでしょうか。今年の冬は例年に比べて寒く、2月中旬には、東京都心で20年ぶりに20センチを超える積雪がありました。雪とはほとんど無縁の地で育った私にとって、雪と言えば、仕事の関係で鳥取県境港市に住んでいた時に、愛車に15センチ位の雪が積もったことや雪が積もる前日の夜がもの凄く寒かったことを思い出します。とはいえ、暖かくなるまでもう少しです。(H.O)

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