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更新日:2017年11月16日
せんだん通信 -中国四国厚生局だより- |
平成26年夏(8月)号 (平成26年8月5日発行)
中国四国厚生局 Chugoku-ShikokuRegionalBureauofHealthandWelfare
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【目次】
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巻頭言:広島に来て気づいたこと総務管理官渡部博実皆さま、初めまして。今年の4月に総務管理官として広島に赴任してまいりました渡部(わたなべ)と申します。
ここで話を仕事に戻し、少し触れさせていただきますと、私ども中国四国厚生局では業務に必要な能力、資質の向上と現場感覚を養い、全体の組織力の向上を図るため、毎月職員研修を実施しております。 |
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特集:危険ドラッグ~絶対に使用しないでください~麻薬取締部「合法」「脱法」という言葉にだまされないで6月24日、東京都豊島区内で、いわゆる「脱法ドラッグ」を使用したと疑われる者が、8名の死傷者を出す重大な交通事故を引き起こしてしまいました。このように乱用者が、意識障害などを起こし、病院に救急搬送されたり、他人を巻き込む重大な交通事故を引き起こしたりする事案が発生し、深刻な社会問題となっています。 脱法ドラッグから危険ドラッグへ呼称変更「合法ハーブ」「脱法ドラッグ」という呼称が、一般人に、身体への影響がない、使用しても罰せられないという誤った認識を生じさせ、安易に使用されている状況がありました。このため、厚生労働省は、警察庁とともに、これらが危険な薬物であるという内容にふさわしい、いわゆる「脱法ドラッグ」に代わる呼称名を募集しておりました。そして、今般、警察庁と協議の上、「危険ドラッグ」と呼称名を変更すると共に、下記のとおり引き続き、危険ドラッグの取締強化に努めています。 緊急対策の策定7月18日に薬物乱用対策推進会議が開催され、政府は、危険ドラッグ(いわゆる「脱法ドラッグ」)の乱用の根絶を図るため、第四次薬物乱用防止五か年戦略及び内閣総理大臣指示を踏まえ、政府一体となって当面以下の対策を強力に推進してまいります。
2.指定薬物の迅速な指定と危険ドラッグに係る犯罪の取締りの徹底
3.危険ドラッグの規制のあり方の見直し 指定薬物の所持、使用、購入等の禁止薬事法の改正により、平成26年4月1日から、危険ドラッグ等に含まれている指定薬物の輸入、製造、授与、販売もしくは授与目的での貯蔵または陳列の禁止に加え、所持、使用、購入、譲り受けについても禁止されております。 指定薬物への指定状況海外で流通している物質の指定や、化学構造が類似した特定の物質群を一括して指定する包括指定を導入し、現在1379物質(平成26年7月25日時点)が指定薬物に指定されています。 買わない!使わない!かかわらない!「危険ドラッグ」は、一度の使用で死んでしまう、又は他人を死傷させることにつながるおそれがあります。好奇心など安易な気持ちで使用することは、絶対にやめてください。
危険ドラッグの種類ハーブ系
リキッド系
パウダー系 |
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特集:平成26年度「ダメ。ゼッタイ。」普及運動の実施について麻薬取締部鈴木賢司今日、麻薬・覚醒剤、危険ドラッグ等の薬物乱用問題は全世界的な広がりを見せ、私達の生命はもとより、社会の安定を脅かすなど、人類が抱える最も深刻な社会問題の一つとなっています。 1.実施内容期間中である6月20日から7月19日までの1か月間に、中国四国厚生局を始め、管内各県庁、保健所、ご後援をいただいています関係団体施設などにポスターを掲示するほか、リーフレット等を配布して広報啓発を行ったところです。 2.平成26年度広島県「ダメ。ゼッタイ。」6.26ヤング街頭キャンペーンについて広島市内では、去る6月29日(日曜日)に、広島県「ダメ。ゼッタイ。」普及運動実行委員会主催の『平成26年度広島県「ダメ。ゼッタイ。」6.26ヤング街頭キャンペーン』が開催され、ヤングボランティアによる薬物撲滅の呼びかけで大変盛り上がりました。 (2)実施場所 (3)主な内容
〇「ダメ。ゼッタイ。」国連支援募金運動は、1993年からスタートした「ダメ。ゼッタイ。」普及運動にあわせて薬物乱用のない社会環境づくりのために実施されており、国連を通じて開発途上国等で薬物乱用防止活動を行う民間団体(NGO)のプロジェクトを支援しているほか、国内の啓発事業にも役立っています。
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特集:カレーやシチューの作り置きには、ご注意を!(食中毒予防3原則のお話)食品衛生課田中誠カレーやシチューの作り置きが、食中毒の原因になることがあります。このような日常に潜む食中毒の危険を防止するため、食中毒予防の3原則の知識を身につけ、健やかな食生活を送りましょう。 カレーやシチューの作り置きが食中毒の原因に!カレーなどは、何日か置いた方がおいしいという話を良く聞きます。しかし、作り置きする場合には、その保管方法などにしっかり気を付けないと、ウェルシュ菌食中毒の発生原因になってしまうことがあります。
このウェルシュ菌は、ヒトや動物の腸管内、土壌、下水など自然界に広く存在する菌で、ヒトの腸管内に入ると増殖して毒素を出し、下痢や腹痛を引き起こします。食べてから症状がでるまでの時間は、6~18時間(ほとんどが12時間以内。)です。 2.ウェルシュ菌食中毒発生の仕組み 3.ウェルシュ菌食中毒予防のポイント では、このウェルシュ菌食中毒を予防するにはどうしたらよいでしょうか。その答えは、後段で説明する「食中毒予防の3原則」の考えにもとづく以下のポイントに注意することです。
家庭で食中毒を防ぐ3つの原則、6つのポイント先ほどのウェルシュ菌のお話のように、食中毒は、飲食店など外で食べる食事だけでなく、家庭でも発生する可能性があります。
厚生労働省の統計では、家庭での食中毒の発生件数は全体の1割程度となっています。しかし、家庭では、軽症の場合や家族全員が発症しない場合などには食中毒と認識されないケースがあることから、実際にはもっと多く発生していると推測されます。家庭にも食中毒の危険は潜んでいるのです。 まず、肉や魚などの食材には、細菌やウイルスが付着しているものと考えるべきです。
食中毒は、その原因となる細菌やウイルスが食べ物に付着し、それを体内へ取り込んでしまうことで発生します。
食中毒を起こす細菌やウイルスは、魚や肉、野菜などの食材についていることがあります。
食品についた細菌は、時間の経過とともに増えていきます。増殖が速い菌は、最適な条件下では、菌の数が数時間で数千倍まで増えてしまいます。
食中毒を起こす細菌やウイルスは、一般的に熱に弱く、食品に付着していても加熱すれば死んでしまいます。この加熱などによる「やっつける」は、食中毒予防においてもっとも効果的な対策ですが、加熱不十分で食中毒菌が生き残り、食中毒が発生する例も多いので注意が必要です。
この食中毒予防の3原則の考え方にもとづき、家庭で特に注意すべきポイントをまとめたものが、次の「家庭でできる食中毒予防6つのポイント」です。 (1)食品の購入
(2)家庭での保存
(3)準備
(4)調理
(5)食事
(6)残った食品
食中毒は、これらの簡単な予防のポイントをきちんと守れば予防できます。厚生労働省が作成したパンフレットには、さらに細かなポイントも載っていますので、ぜひ、皆さんのご家庭でも気を付けて頂ければと思います。
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特集:医療事故の調査について医事課松元由美病気に罹ったり、けがを負ったとき、医療は私たちの回復を助けてくれます。すべての医療機関は、私たちに安全かつ安心な医療を提供するため、医療安全管理の指針を整備し、委員会を設け、定期的に全職員の研修を行うなどの取り組みを行っています。しかし、このように医療機関が積極的な取り組みを進める中にあっても、医療チームが予期しえない死亡又は死産が起こることもあり、長年にわたり調査制度の必要性が議論されてきました。
「医療事故調査制度」をテーマとした医療安全ワークショップ・セミナーの開催について厚生労働省は毎年11月25日を含む1週間を『医療安全推進週間』と位置づけていますが、中国四国厚生局では、医療安全推進のための取り組みとして、医療安全ワークショップとセミナーを開催しています。
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各課からのメッセージ:初めまして、調査課です。調査課上山明輝せんだん通信をご覧いただいている皆さま、初めまして。調査課は中国四国厚生局で「聞き慣れない課」だと思います。当課は平成26年4月に、保険医療機関等を指導する部門(中国四国厚生局管理課、医療課、調査課、福祉指導課、指導監査課、各県事務所をいい、厚生局内では、指導部門と呼んでいます。)における効率的・効果的な業務実施のために、また、業務処理への対応能力を強化するために新設された、中国四国厚生局で最も新しい組織です。 【具体的な業務】 (指導部門内の調整)
(情報の提供)
掲載内容は、中国四国厚生局ホームページの調査課のページよりご覧いただけます。 (報告の依頼)
今後も、指導部門の業務が円滑に実施できるよう、また、皆さま方へ保険医療機関等の情報の提供をしてまいります。 |
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あとがき今回のせんだん通信の表紙に掲載しました写真は、東広島市黒瀬町にある「せんだんの木」です。この「せんだんの木」は、明治45年に中黒瀬小学校が新築移転された時に植えられ、小学校が再移転した現在も同じ場所(黒瀬中央公園)で育っています。「せんだんの木」は街路樹として利用されているほか、公園や校庭などの身近な場所に植えられており、なじみ深い木になっています。 今後も「せんだん通信」を通じて、中国四国厚生局が身近なものになりますよう努めてまいりますので、ご愛読いただければ幸いです。 |
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