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更新日:2017年11月16日
せんだん通信 -中国四国厚生局だより- |
平成27年冬(1月)号 (平成27年1月19日発行)
中国四国厚生局 Chugoku-ShikokuRegionalBureauofHealthandWelfare
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【目次】
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巻頭言:地域の身近な厚生行政の窓口として中国四国厚生局長熊本宣晴
ところで、皆さまは地方厚生局の具体的な業務というのはご存じでしょうか。 |
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特集:食中毒は夏だけではありません~冬に流行するノロウイルスにご用心!食品衛生課田中誠毎年、冬に流行を繰り返すノロウイルス食中毒。冬の味覚を楽しむためにも、このノロウイルスから身を守るための予防策を身につけましょう! ノロウイルスによる食中毒とは?厚生労働省の食中毒統計によると、年間の食中毒の患者数の約半分はノロウイルスによるものです。そのうち約7割は11月~2月に発生するなど、冬の時期に感染性胃腸炎と診断される集団発生例の多くはノロウイルスによると考えられます。 ノロウイルスのあれこれ1.感染経路は?(1)人から人への感染 (2)食品から人への感染 2.症状や流行時期は?(1)ノロウイルスの症状 (2)感染者のふん便の中に数億個のノロウイルスが存在 【感染性胃腸炎定点当たり報告数週報】(国立感染症研究所ホームページ)(外部サイトへリンク) 3.原因となる食品は?ウイルスに感染した調理従事者の手指を介して食品が汚染されたことが原因となっているケースが多いと考えられています。また、原因食品が特定されている中で、多いものには、ノロウイルスに汚染された二枚貝があります。ノロウイルスに汚染された二枚貝を、生や加熱不足のまま食べることで食中毒が発生しています。 4.ノロウイルスの付きやすい場所は?日常生活において、手指が触れるところ、ふん便やおう吐物に汚染される可能性のあるところは、特にノロウイルスが付きやすい場所となります。このような環境下でもノロウイルスは、1ヶ月程度生存し続けると言われています。 5.感染したときの対処は?現在、このウイルスに効果のある抗ウイルス剤はありません。このため、通常、対症療法が行われます。特に体力の弱い乳幼児や高齢者の方は、脱水症状を起こしたり、体力を消耗したりしないように、水分と栄養の補給を充分に行う必要があります。また、脱水症状がひどい場合には病院で輸液を行うなどの治療が必要になります。 ノロウイルス感染の予防対策3つのポイントノロウイルスについてはワクチンがなく、また、治療は輸液などの対症療法に限られます。そのため、皆さまの周りの方々と一緒に、ご家庭などでできる予防対策、3つのポイントを徹底しましょう。 1.絶大な効果を発揮する「手洗い」をしっかりするパンフレットを参考に日々の手洗いを徹底してください。特に食事前、トイレの後、調理前後は、石けんでよく洗い、温水による流水で十分に流しましょう。なお、アルコールによる消毒は、風邪やインフルエンザ、微生物による食中毒の予防には効果的ですが、ノロウイルスにはあまり効果がないといわれていますのでご注意ください。 【厚生労働省:手洗いパンフレット】(PDF:521KB) 2.「人からの感染」を防ぐ家庭内や集団で生活している施設でノロウイルスが発生した場合、感染した人の便やおう吐物からの二次感染や、飛沫感染を予防する必要があります。特にノロウイルスが流行する冬期は、乳幼児や高齢者の方の下痢便やおう吐物に大量のノロウイルスが含まれていることがありますので、おむつ等の取扱いには十分注意しましょう。おう吐物などの具体的な処理の仕方については、厚生労働省のQ&AのQ19~Q22を参考にしてください。 3.「食品からの感染」を防ぐ(1)加熱して食べる食材は中心部までしっかりと「加熱」しましょう! 【食品安全委員会ホームページ:ノロウイルスの消毒方法】(外部サイトへリンク) |
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特集:医療安全ワークショップ・セミナーを開催しました(報告)医事課松元由美1.医療事故に対する医療機関の取り組み医療事故が発生すると、医療機関ではまず患者さんへの影響を最小限にするための処置を行います。あわせて患者さんやご家族への状況説明、その後の治療計画の策定など様々な対応をしていきます。 今年の10月1日から、新たな制度として医療事故調査制度が始まります。これは医療事故の中でも、「病院等に勤務する医療従事者が提供した医療に起因し、又は起因すると疑われる死亡又は死産であって、当該管理者が当該死亡又は死産を予期しなかったもの」を対象としており、過去の事例から学び、再発防止につなげていく制度です。(詳しい制度の内容については、せんだん通信平成26年夏(8月)号(特集:医療事故の調査について)をご覧ください。) 2.医療安全ワークショップとセミナーについて中国四国厚生局では、病院、診療所等の医療機関内で医療安全を中心となってすすめる方の応援や新たな育成のために、毎年「医療安全ワークショップ(5日コース)」と「医療安全セミナー(1日コース)」を開催しています。平成26年度の医療安全ワークショップは、11月17、18日と12月7、8、9日の5日間、医療安全セミナーは12月7日に開催しました。
医療安全ワークショップ(5日コース)では、講義で医療安全施策の動向や医療事故の分析方法を学んだ後、グループ討議を行いました。グループ討議では、実際の状況を仮定した模擬症例のカルテ・看護記録・マニュアルなどの資料をそろえ、その情報から分析を行っていただきました。どのグループも医師、薬剤師、看護師といった職種を越え、どのような問題点が挙げられるのか、また、それを改善するためにはどのようにしたらよいかなど、活発に議論されていました。
12月7日の医療安全セミナーでは、まず厚生労働省医政局総務課医療安全推進室から法制度の概要についてご説明し、その後の講演では、九州大学大学院准教授鮎澤純子先生を座長にお迎えするとともに、医療提供者のお立場として岡山県医師会副会長清水信義先生から、患者のお立場としてNPO法人「架け橋」の理事長豊田郁子先生から、医療事故調査制度にあたり医療機関が行うべきことについてお話をいただきました。 |
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特集:年金記録の訂正手続きの創設について企画調整課浅見雅彦今、せんだん通信をお読みになっている皆さまのうち、ほとんどの方が、何らかの年金制度に加入していらっしゃると思います。 現在、国民年金、厚生年金保険の加入者の方などの年金記録の訂正の申し出につきましては、お近くの年金事務所が受付け、総務省の管区行政評価局に設置されている地方年金記録確認第三者委員会が審議を行い、年金記録の訂正が必要と判断された場合は、その結果を総務大臣が厚生労働大臣に「あっせん」するという方式となっています。 実際の年金記録訂正の請求は、平成27年3月1日より、日本年金機構(現在と同じ、お近くの年金事務所になる予定)が受付を行うこととしていますが、提出していただく請求書や具体的な添付書類については、今後お知らせすることとしています。 厚生労働省ホームページ「第5回社会保険審議会年金事業管理部会(平成26年10月7日)資料1」より抜粋 |
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各課からのメッセージ:地方分権(事務・権限移譲)について健康福祉課吉川晃地方分権改革は、「住民に身近な行政は、できる限り地方公共団体が担い、その自主性を発揮するとともに、地域住民が地方行政に参画し、協働していくことを目指す改革」です(内閣府ホームページ(外部サイトへリンク)より抜粋)。 移譲される事務のほとんどは、「自治事務※」となります。そのため国の関与は限定的になり、地方自治体の裁量で事務処理することが可能となる範囲が広がります。
【開催日】平成26年12月1日(月曜日)~12月2日(火曜日) 【場所】中国四国厚生局 【内容】移譲される事務の「事務処理要領(マニュアル)(案)」等の説明
今回の説明会では、各県、政令市から55名の担当者に出席いただき、活発に質疑応答が行われました。 |
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あとがきあけましておめでとうございます。皆さま、お正月はどのようにお過ごしになられましたでしょうか。 日本では、お正月にお雑煮を食べる風習がありますが、皆さまのご自宅のお雑煮はどのような味付け、具材が入っていますか。 お雑煮の種類は地方、家庭によって様々で、具材は主にその土地の産物が入り、汁の味付けは味噌仕立て、すまし汁仕立て、中には小豆汁などもあります。餅の種類は丸餅または角餅で、煮た餅を入れるところもあれば、焼き餅を入れるところもあります。 お雑煮は各地方、家庭の特色が引き継がれた料理で、まさにふるさとの味と言えます。 新年を迎え、新たな気持ちでスタートされている方も多いと思います。 せんだん通信では、地域の皆さまに身近でより役立つ情報を発信できるよう努めてまいりますので、本年も引き続きご愛読いただきますようお願いいたします。 |
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